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ミシュランの「タイヤ由来再生ゴム粉末」初の製品化

日本ミシュランタイヤは、木本ゴム工業 (東京都港区)の「リサイクルカーストッパー」に、使用済みタイヤ由来の再生ゴム粉末が採用され、初めて製品化されたと発表した。

リサイクルカーストッパー再生ゴム粉末が採用された「リサイクルカーストッパー」

リサイクルカーストッパーは、倉庫や物流センターのトラックドックの緩衝材やトラック荷台の壁の保護材、駐車場や工場の衝撃吸収材などで使用される製品。今回はミシュラングループのスペシャリティケミカル企業、リーハイ テクノロジー社が製造する「MicroDyne」微細ゴム粉末が採用された。

従来、カーストッパーのような押出成形品に再生素材を適用する上で、ミリスケールのゴム粉末では成形時の品質や製品強度を保つことが困難だった。リーハイ テクノロジーが特許を取得済の極低温ターボミル技術により製造される微細ゴム粉末は、高品質でマイクロスケールのため、製品の品質を損なうことなく、製造プロセスへの影響を抑えながら、製品に再生素材を導入することが可能になる。なお、今回の製品には3%の微細ゴム粉末が使用されている。

日本ミシュランタイヤでは「本製品の販売をはじめ、サステナビリティを重視する企業の方々とニーズや方向性を協議しながら様々なプロダクトへの適用を進め、循環型社会の実現に貢献する」としている。