住友ゴム工業は、路面でのタイヤ騒音をこれまでより精度よく短期間で予測できるシミュレーション手法を開発した。今後、より静粛性能の高いタイヤ開発が可能になるほか、開発工数削減による納期短縮や試作の削減による省資源を図ることが期待されるという。

同社ではタイヤパターンが凹凸路面に接地する際に発生するパターンノイズ解析に関する特許を2014年に取得し、パターンデザインの開発にシミュレーションを活用してきた。 今回は従来の手法に加え、シミュレーション手法を新開発し、実際のタイヤで発生するパターンノイズをより正確に予測することが可能になった。
今回の特定のタイヤにおけるシミュレーション結果と実際のタイヤでの計測結果の比較検証では音圧レベルの誤差は従来の約5%から約1%となり、より高い精度でシミュレーションできることを確認。また、従来は約1カ月を要していた計算期間を約1週間に短縮した。
自動車の騒音規制の国際基準(UN R51-03 Phase3)が2024年から施行され、自動車騒音のさらなる低減が求められている。さらに、今後の普及が予想されるEVではエンジン音が発生しないため、タイヤから発生する音の寄与率が相対的に高くなり、タイヤの静粛性能の向上が今まで以上に求められてくるようになる。
同社では「今後もシミュレーション技術を進化させ、EVタイヤなどの高機能タイヤ、モデルベース開発など多様なユーザーニーズに迅速に対応するとともに資源の有効活用により、地球環境に優しいタイヤ開発を進めていく」としている。