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住友ゴムの2023年業績 タイヤ事業の売上収益は1兆円超に

住友ゴム工業が2月14日に発表した2023年度業績(IFRS)は、売上収益が前期比7.2%増の1兆1773億9900万円、事業利益が253.6%増の776億7000万円、純利益が293.5%増の370億4800万円となった。売上収益は過去最高を達成した。

タイヤ事業の売上収益は7.1%増の1兆63億8100万円と初めて1兆円を超えた。事業利益は416.4%増の635億7200万円だった。国内新車用タイヤは、半導体不足の解消による自動車生産の増加で大きく増加。国内市販用タイヤは、冬タイヤの値上げの影響や暖冬で出荷が低調だったこともあり、前期から微減した。

海外新車用タイヤは、中国やインドネシアでは減少となった一方、欧米では増販し全体ではほぼ前期並みとなった。海外市販用タイヤは、中国での販売は前期を上回ったものの、市況低迷の影響を受け低水準で推移した。北米ではファルケンブランドのワイルドピークシリーズの販売が好調だった。欧州地域は長引くインフレにより消費者の購買力が低下しており、タイヤ交換も低調に推移し前期を下回った。

2024年度業績予想は、売上収益が1.9%増の1兆2000億円、事業利益が3.0%増の800億円、純利益は0.1%減の370億円を見込む。タイヤ事業の売上収益が2.6%増の1兆330億円、事業利益が4.6%増の665億円を想定している。