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横浜ゴムの2023年度決算は過去最高の収益を達成

横浜ゴムが2月16日に発表した2023年度連結決算は、売上収益が前期比14.5%増の9853億円、事業利益は41.4%増の991億円、営業利益は45.8%増の1004億円だった。親会社の所有者に帰属する当期利益は46.4%増の672億円となり、過去最高の売上、利益を達成した。

また、事業利益率は2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」の目標としていた10%超を達成。主力のタイヤ事業では、「ADVAN」「GEOLANDAR」をはじめとする高付加価値商品の拡販やMIX改善、値上げの浸透に努めたほか、原材料価格や物流費の改善、為替円安も寄与した。

タイヤ事業は売上収益、事業利益ともに前期を上回った。新車用タイヤの売上収益は、中国で日系自動車メーカーの販売不振による影響が続いたものの、国内や北米では装着車種の販売が好調だったことに加え、新規納入車種が増加したことにより、前期を上回った。

市販用タイヤの売上収益は、国内では夏用タイヤの販売が堅調に推移し、海外では中国、インドなどアジア地域で販売を伸ばしたことで前期を上回った。

オフハイウェイタイヤ(OHT)は、YOHT(Yokohama Off-Highway Tires)の販売は欧州、北米の厳しい市場環境により伸び悩んだが、5月に買収完了したY-TWS(Yokohama-TWS)の業績が加わったことで、全体の売上収益は前期を大きく上回った。

2024年度通期業績予想は売上、利益ともに2023年度を上回り過去最高を目指す。売上収益は7.6%増の1兆600億円、事業利益は16.0%増の1150億円、営業利益は15.1%増の1155億円、当期利益は10.8%増の745億円を見込んでいる。

配当金は2023年度の期末配当を当初計画より16円増配し1株当たり50円、年間配当を前年比18円増配の1株当たり84円を予定している。2024年度は、中間配当を1株当たり42円、期末配当を51円とし、年間では4期連続の増配となる1株当たり93円を予定している。