業界ニュース

タクシーアプリ「S.RIDE」がアプリ配車専用車の運行開始

S.RIDE(エスライド)は、タクシーが不足する時間帯や地域での運行台数を増やすことを目的に、グリーンキャブおよび国際自動車、大和自動車交通と共同で、東京23区および武蔵野市、三鷹市において、タクシーアプリ「S.RIDE」のアプリ配車専用車の運行を3月6日から開始すると発表した。

S.RIDEアプリを搭載したタクシーS.RIDEアプリを搭載したタクシー

また、寿交通とチェッカーキャブ無線協同組合を加えたタクシー会社5社で、乗務員の勤務体制や運行エリアを調整する取り組みを順次開始しており、タクシー供給不足の早期解決に向けた取り組みを進める。

アプリ配車専用車の運行は、都内で課題となっているタクシー供給不足の解消に向けた実証実験として実施するもの。S.RIDEが保有するアプリ配車の実績データに基づき、タクシー需要が供給を上回る特定の地域や時間帯において、アプリからの配車の成功率を向上する。この実証実験を通してアプリ配車専用車の有用性や課題を検証し、今後の運用方法を検討していく。

また、タクシー事業者によるライドシェア制度開始に向け、当局へアプリデータを提供するとともに、新制度に対応したアプリの開発にも着手しており、取り組みを加速していく。

S.RIDEは、ソニーグループが保有するAIとIT技術を活用した需要予測サービスをタクシー事業者に提供し、「流し」によるタクシー営業の効率化も併せて支援することで、供給不足の課題解決に貢献していく。