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住友ゴム、山梨県とグリーン水素による脱炭素化等に係る基本合意書を締結

住友ゴム工業は5月27日、山梨県とカーボンニュートラルの実現に向け、やまなしモデルP2G(ピー・ツー・ジー)システムによるグリーン水素を利用し、タイヤ製造における脱炭素化と地域資源を活かした水素エネルギー社会の構築に連携して取り組むことについて合意した。

白河工場白河工場

2050年カーボンニュートラル実現に向けては、再生可能エネルギーの主力電源化に合わせて、国内エネルギーの最終消費の7割を占めている化石燃料の使用を、CO2を排出しないグリーン水素へ転換していく必要がある。

今回、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、やまなしモデルP2Gシステムを住友ゴムの白河工場(福島県)へ導入し、これにより生まれたグリーン水素を活用し、工場の安定操業を保ちながら脱炭素化を実現する「脱炭素グランドマスター工場」の実証を行う。

やまなしモデルP2Gシステムは、再生可能エネルギー由来の電力から水素を製造し、水素を熱エネルギーとして利用することで脱炭素化を実現する技術。脱炭素グランドマスター工場は、P2Gシステムから製造される水素、配達水素、系統電力、場内太陽光発電及び既存燃料の5つのエネルギーを調和させタイヤ製造工場の脱炭素化を実現するもの。

2025年の初めまでに、やまなしモデルP2Gシステムの導入および脱炭素グランドマスター工場の実証開始を予定している。