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住友ゴムの「水素エネルギーと太陽光発電の活用」が欧州のタイヤ技術発表会で表彰

3月18日から21日に独ハノーバーで開催された「Tire Technology Expo 2024」内で開かれた「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence」において、住友ゴム工業の「タイヤ製造における水素エネルギーと太陽光発電の活用」が「Environmental Achievement of the Year – Manufacturing」を受賞した。

授賞式の様子(阿部課長とDr. Bernd Lowenhaupt氏)授賞式の様子(阿部課長とDr. Bernd Lowenhaupt氏)

3月19日に開催された授賞式には、サステナビリティ経営推進本部 環境戦略推進部の阿部頌太朗課長とSumitomo Rubber Europe GmbH マネージングディレクター Dr. Bernd Lowenhaupt氏が出席し、「水素の活用を推進する政府や福島県の支援、協力企業との取り組みによる成果である。住友ゴムグループが目標としている2050年のカーボンニュートラル達成に向けて取り組みを加速させ、持続可能な社会の実現に貢献していく」と述べた。

同社は主力タイヤ工場である白河工場(福島県)で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として支援を受け、2021年8月から、次世代エネルギーとして期待されている水素の活用に向けた実証実験を開始している。

また、水素エネルギーの導入に加えて、従業員用駐車場へ太陽光発電パネルを導入することで、2023年1月には水素エネルギーと太陽光発電を使用した日本初の製造時(Scope1・2)カーボンニュートラルを達成した量産タイヤの生産を開始した。

「Tire Technology Expo」は、2001年より欧州で開催されているタイヤ製造などに関する技術発表・展示会で、タイヤメーカーをはじめ素材メーカー、公的研究機関などが研究成果を発表し、12の分野で優秀な技術を表彰するもの。

住友ゴムでは「今回の受賞は製造時カーボンニュートラル実現に向けた先進的な取り組みが認められた結果であると考えている。今後もサステナビリティ長期方針および循環型ビジネス構想で掲げる取り組みを推進し、持続可能な社会の発展に貢献していく」としている。