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横浜ゴム メキシコに乗用車用タイヤの新工場を建設 2027年から生産開始

横浜ゴムは北米市場へのタイヤ供給能力を強化するため、メキシコに乗用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。

投資額は3億8000万ドル(約521億円)。2024年第2四半期に着工し、2027年第1四半期からの生産開始を予定している。生産能力は年産500万本規模となる見込み。新工場の敷地面積は約61万平方メートルで、将来的な拡張も視野に入れる。

北米市場へ高インチタイヤを供給する

今後予測されるタイヤ需要の増大に迅速に対応するためには、北米市場での地産地消の能力増強が不可欠と判断し、新工場の建設を決定した。新工場はコアウイラ州サルティヨのアリアンサ工業団地に所在し、主要な鉄道や高速道路へのアクセスが良く、北米全土へのタイムリーな供給体制を構築していく。

同社は2024年度から2026年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2026」のタイヤ消費財戦略において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。

また、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推進している。